2016年03月04日

トロイア戦争:イクニアへの視点

紀元前1,700年前から1,200年前の間に、小アジア、現トルコの小アジア方面で起きたとされるトロイア戦争。
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増えすぎた人類のバランスを取るために、その大半を滅ぼそうとしたゼウスの意図による戦争とされています。
ここら辺、ノアの箱舟の物語と似ています。

かといって、人間同士だけが戦ったわけでは無く、神々もまた二派に分かれて争ったという。

トロイア戦争のきっかけは、オリュンポスの三女神、ギリシャ神話最高位の女神ヘーラー(ヘラ)、知恵・芸術・戦略の女神アテーナー(アテナ)、愛と美の女神アプロディーテー(アフロディーテ)がトロイア王子のパリスに、誰が一番美しいかを判定させたこと。

というか、最初にその三女神が美しさについて争っていて、その仲裁のためにゼウスがパリスを選定役にしたそう。

それぞれの女神はパリスに賄賂を贈ります。
ヘーラーは、パリスに世界(というかアジア)を支配する力を、アテーナーは、戦いに勝利できる力を、アプロディーテーは、最も美しい女性を贈る、と。

結果、選ばれたのはアプロディーテー。
パリスは、支配できる力より、権力や軍事力より、愛を選んだ、と。
これが、ギリシャ神話上の「パリスの審判」と言うらしいです。
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ルーベンス画:『パリスの審判』
右側に座っているのがパリス。
立っているのは神々の使者メルクリウス、だと思います。
一番左の女神がアテーナー、真ん中がアプロディーテー、一番右がヘーラー。
アテーナーの後ろに、グランブルーファンタジーでもおなじみの盾が置かれています。
きちんとメデューサが埋め込まれた形で。
神盾アイギスです。


パリスは、そこで約束(=賄賂)の履行を要求したものの、最も美しい女性であるヘレネーは既にスパルタ王メネラーオスの妻となっていたとのこと。

けれど、パリスは彼女をトロイアへ奪い去ってしまいます。

それに怒ったのはメネラーオス。

彼は、兄でありミケーネ(ミュケーナイ)の王であるアガメムノーンにこのことを告げ、英雄オデュッセウスとともにトロイアに向かいます。

トロイア戦争が継続する中、その戦況が停滞し、ギリシャ側=メネラーオス側の戦線が手詰まりになった時に巨大な木馬を作り、その中に兵を隠して、トロイア側を油断させた、あの戦法を編み出したのがオデュッセウスです。
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ちなみに彼は、紀元前8世紀の吟遊詩人・ホメロスの叙事詩『オデュッセイア』の主人公です。
こちらは、トロイア戦争から帰国までのオデュッセウスの足取りが描かれています。


メネラーオスやアガメムノーン、オデュッセウスらは、パリスにヘレネーの返還を要求しますが、パリスはそれを完全に拒絶してしまったと。

それで、もう戦争によって奪い返すしかないということになり、トロイア征伐の遠征軍がアガメムノーンを総帥として組織されるわけです。
整理して、メネラーオスはスパルタ王、アガメムノーンはミケーネ王、なので、ギリシャ連合と言えます。

ここから、トロイア対ギリシャとの戦争が始まり、これを「トロイア戦争」と言ったと。

この戦争には、先述の通り人間だけではなく、神々もまた参加します。
ギリシャ側に参加したのは、ヘーラー、アテーナー、ポセイドーン、対してトロイア側には、アポローン、アルテミス、アレース、アプロディーテーが付きます。
これを見ると、ヘーラーやアテーナーはパリスにお仕置きしたかったんだろうな、と思います。
アプロディーテーは、パリスに選んだ貰った責任を果たす感じでしょうか。







と、長々と書いてきましたが、今回の記事と現在開催中のイベント『舞い歌う五歌』との繋がりはただ一点、巫女さんたちのファンや信奉者を意味する「イクニア」と言う語が、上記『オデュッセイア』の著者ホメロスの別の著書『イーリアス』中にあったからです。
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叙事詩『イーリアス』に、「イクニア」は「神秘的な言葉」としてあり、意味は「足跡」、または「足の運び」。

「足の運び」とすると、そこから振り付けへと類推が飛び、イベントでのイクニアさんたちの「~~派(ディアンサ派とか、ジオラ派とか、)の振り付けと結び付けられるかな、と。
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これ、「イクニア」っていう語が『イーリアス』に載ってるっぽい、という一文で済んでしまうことです。
Twitterで十分だったんですが、『イーリアス』ってどんな本だろう?と調べていたら、それはトロイア戦争を描いたものと知り、じゃあ、トロイア戦争ってどんな戦争だろう?と調べたら上記のようになった、と。

イーリアスは、イーリオンの歌という意味のよう。
そして、イーリオンは、トロイアの別名です。


私的解釈ですが、いつもはもっと多くの資料が見付かってからまとめようと考えています。
自分の中で自信度(というメーターがあったとして)が60%超えた辺りから、「あ、これで書けるかな」と。
ですが、今回に限っては、イベントの他の語が南米のアステカ文明から採られているようなので、ここでいきなり『イーリアス』を出すかな、とクエスチョンマークが頭の中に飛び交っています。
よって自信度10%にもいかないくらいですが、トロイア戦争の調査自体が楽しかったもので、つい……。

posted by Loucina at 18:36| グランブルーファンタジー | 更新情報をチェックする