2017年12月25日

ディアボロス撃滅戦:エニグマについて

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ディアボロス撃滅戦で、ゼノ・ディアボロスが通常時に使ってくる特殊技がエニグマ。

ラテン語のaenigma(アエニグマ)から派生し、西欧語となったもの、らしいです。原義は「謎」。原義がわからないという意味ではなく、まさしく「謎」という意味を持っているのです。

そして、第二次世界大戦時、ナチスが用いた難攻不落の暗号期がこのエニグマでした。

それまで、暗号の解読と言えば「言語学者」の領域だとされてきました。
例えば1799年エジプトのロゼッタで発見され、解読に多くの人が携わったロゼッタストーンについてです。
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これを解読したと言われているのは、「言語学者」であるジャン=フランソワ・シャンポリオンでした。
神聖文字(ヒエログリフ)や民衆文字、ギリシャ文字が合わさったこの碑文の解読にも興味深い話はあるのですが、今回はエニグマの話です。ひとまずそれは置いておきます。

エニグマが作成した暗号を解読するのに、もちろん「言語学者」も動員されたでしょう。
けれど、現実に解読に成功したのは、イギリスの「数学者」アラン・チューニングでした。
それまでとは異なったアプローチがエニグマの壁には必要とされていたのです。

アラン・チューニングの生涯を眺めると、まるで映画のようにドラマチックな展開が多く、まさにエニグマを解読するために神様がこの世に顕在化させたように思えるほどです。

映画のよう、と言いましたが、調べると、本当に映画化されていました。
『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』という題で2014年に公開されていたそう。
興味を惹かれたので実際に見てみました。
控え目に言って、すごい面白い。
映画のストーリーに飲み込まれました。

アラン・チューニングの人格形成やエニグマ解読への足場となる数学者としての情熱に、大きな影響を及ぼしたのは、彼が同性愛者だったということ。
エニグマ暗号を解読しなければ、1400万人の命が失われたといいます。
それを救ったのが、アラン・チューニングのとある学友に対する愛情にあったと言えるよう。
彼は十代の頃、英国シャーボーン学校で共に勉強をしていた親友クリストファー・モルコムに恋をします。

けれど、最終学年に入った時、クリストファーは結核症を患って命を落としてしまいます。
悲しみに暮れたアラン・チューニングは、そこから数学の道へ脇目も振らずに邁進していきます。
その情熱のもととなったのは、やがて自らも死に、天国へ行き着いた時、学友であり思慕の対象でもあったクリストファーとまた数学の話をしたいため、という説もあるよう。

けれど、もっと切実な思いから数学の道を駆け上っていたという話もあります。
それが、人工知能の再現。

コンピューターなどなかった時代です。
けれど、現実にアラン・チューニングが構築した発明し、「クリストファー」と名付けた解読機はスティーブ・ジョブズやビル・ゲイツが世界に普及させた「コンピューター」の原型ともいえるほどの完成度を誇っていたそう。

これは、誇張でも何でもなく、アランの死後、彼が働いたマンチェスター大学に隣接するサックビル・パークの銅像に添えられた碑文からもうかがえます。
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Father of Computer Science、コンピューター科学の父、と思いっきり書いてありますし。

彼が開発した解読機の名前の由来は、もちろんクリストファー・モルコムから採ったのでしょう。
アラン・チューニングは、機器の中でクリストファーとの再会を望んでいたのかもしれません。
だからこそ、彼が得意とする数字の世界に飛び込み、そこから最愛の人の電気信号を再現したいと考えたのかと。

一種異常に思えるほどの執念です。天才と異常者とは紙一重と言いますが、まさに彼がそう言えそうです。
彼が同性愛者でなければ、ナチスが世界を侵略し、歴史が変わっていたかもしれないと思うと、愛の形などほんの些細な問題に思えます。




けれど、戦後の1952年アラン・チューニングは同性愛の罪で(当時は同性愛が違法だったのです)逮捕されたとのこと。
歴史は皮肉です。
留置所に入れられるか、科学的に去勢されるかを選ばせられた彼は、後者を選択します。
女性ホルモンを投与され、去勢されたのです。

その二年後の1954年、アラン・チューニングは青酸カリを塗ったリンゴを齧り、自殺したと言われています。
そう、言われているだけで、確定されてはいないのです。

ナチスの暗号機エニグマを解読したことで、彼は連合国にとってある意味では深入りし過ぎた人物だったのかもしれません。
連合国側の内情を知り過ぎていたと言えるのです。
ですから、彼の死は自殺に見せかけた他殺という説もあったり、単に事故だったという説もあります。

ただ、今回こうして見てくると、アラン・チューニングにとって、連合国なんて目に入っていなかったようにも思えます。
純粋に数学の道を極めて人工知能を開発させたいという想いに突き動かされて、結果的にエニグマを解読し、結果的に連合国側に勝利をもたらしただけ、とも見えます。

彼の情熱は、もっと局地的で、もっと個人的なものだったのでは?
だから、たとえ知りすぎた人であったとしても、周囲が思う以上にアランはそれに頓着していなかったのではないかと思えます。

ちなみに、同性愛者としての彼の罪は、2013年12月24日にエリザベス2世女王の名をもって正式に恩赦が発効され、消えました。
罪を受けてから、実に半世紀以上経ってからのことです。

それにしても、……圧巻です、アラン・チューニングの人生は。

ここに書ききれなかったことも、沢山あります。
沢山のサイトを見て、まとめたのですが、漏れもいっぱいあると思います。
私自身、もっと調べたくなりましたし。ですから、この記事だけで全部ではないと言うことをお知らせしておきます。

エニグマ解読については、まだ興味深い話があります。

連合国側は、アラン・チューニングの解読機によってエニグマの暗号を解読できたのですが、それは徹底的に秘密とされました。
けれど、ナチス側も自分たちの作戦が筒抜けになっていることには気付くでしょう。

そこで、連合国側はあくまでもエニグマは未解読であると装い、架空のスパイをでっち上げ、彼の功績を称えて報酬を引き上げるという電報を打ちます。
それを入手したナチス側は(連合国側はわざと入手させたのでしょう)、エニグマは解読されていないと安心し、その後も同じ暗号機を使い続けたというのです。

こうして、連合国側はナチスに、スパイにさえ気を付ければ、自分たちの作戦が漏れることはない、と思い込ませることに成功したのです。
結果、1943年の対Uボート戦では多大な成功を成し遂げ、被害を最小に済ませることが出来たといいます。

噂ですが、時の首相チャーチルは、エニグマ解読をナチスに知らせないために、 コベントリーの町に空襲があることをその解読で事前に知りながらも、対策を敢えてせずに、この町を犠牲にしたという話もあるほどです。
それほどエニグマの解読と言うのは、当時における最高機密だったわけです。


と、書いてきましたが、この記事、別の私のブログから流用したものです。
たまたまエニグマという単語が目に入ったので、私的パクりです。

ただ、チューニングの功績は広く知られるべきかと考え、こちらでも載せてみたまでで。
posted by Loucina at 13:32| 討滅戦 | 更新情報をチェックする

2015年06月26日

コキュートス

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ウォフマナフ、ディアボロス、そしてコキュートス、三種の討滅戦が同時開催の上、マルチバトルのAP・BPが半額という、プレイヤーの時間(とエリクシールハーフやソウルシード)泥棒といった様相を呈しているグランブルーファンタジーの今現在。

私の狙いは、コキュートス。

エクストリーム戦、二戦目の下の骸骨さんが、やたら強く感じます。
奥義か、召喚でじゃないと大きなダメージを与えられないような。

私がゲームを始めて、初めての討滅戦がコキュートスでした。
ベリーハードを未クリアだったので、そこまで行けていなかったんだなぁ、と。
思い出がよみがえり・・・ません。
本当に始めたばかりの頃だったので、何も考えていなかったんですよね。
記憶もないです・・・。
ただ、二戦目のその骸骨で挫折していたと思います。もしエクストリームへ行けていたとしても。


その時書いたのが、この記事・第四円ジュデッカ

コキュートスの召喚音が変わり、意味が通じなくなっている部分もありますが、このブログの方向性を規定したのがその記事だったような。

というか、その頃は方向性なんて全然考えずに、ただゲームで日々あったことを綴っていただけですが。

ともあれ、コキュートス討滅戦の復習です。

これ、出典は13~14世紀、イタリアの詩人ダンテ・アリギエーリが記述した『神曲』ですね。
『神曲』は、地獄篇、煉獄篇、天国篇の3部から成る、長編叙事詩。
主人公は、著者であるダンテ自身。
古代ローマの詩人ウェルギリウスに導かれ、地獄、煉獄、天国を旅し、やがては霊感により神の本体を知覚する「見神」状態に至るという。
正確には、ウェルギリウスが導いたのは煉獄までで、天国では永遠の淑女ベアトリーチェの手を借りることになるのですが。

といったあらすじの中にまず出て来るのが、ウェルギリウス。
これ、コキュートス討滅戦での一番良い報酬SSR武器の名前になってますね。
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コキュートスはといえば、『神曲』の中において、地獄の最下層のことだそうで。
以前私はこう書いています。
「第四円ジュデッカは地獄の中心から四番目?あるいは、地獄の中心への四番目という意味らしく。多分地獄の中心に一番近いという意味かと」

地獄において、最も重い罪は裏切り。
そういった裏切りを犯した者が氷漬けになっている地がコキュートスなのだそう。

そして、コキュートスが使ってくる他の技もやはり『神曲』から採用していて、トロメアがその例です。
本の中では「第三円トロメーア」となっています。

なので、「コキュートス・第四円・ジュデッカ」とは、意訳すれば氷地獄の中の氷地獄という意味になるのかな、と推測しています。


SR報酬の剣、マケブランケは、きっとマレブランケの発音を少し変えたもの。
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やはり『神曲』地獄篇に出て来る、亡者達を罰する12人の悪魔の総称が、マレブランケだという。

シモニアはというと、
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13世紀の神学者トマス・アクィナスが、「霊的なもの、または霊的なものと一体化しているものを故意に売買すること」を「シモニア」と規定しています。
悪意、というか故意に、お金で神性を手に入れようとすること、それが罪なんですね。
『神曲』の地獄篇の中、第一~第九まである圏の内、第八に「悪意者の地獄」が設定されており、そこに「シモニア」の罪を犯した者が閉じ込められているという。

リンボは、
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日本語で辺獄。カトリック教会において洗礼を受けないまま死んだ者が、責め苦しまれることは無いものの、希望もないまま永遠の時を過ごす場所だという。・・・それ、普通に苦しいです、きっと。
また、中世の西方教会の神学者たちによれば、リンボとは、「イエス・キリストが死後復活までの間にとどまった場所」でもあるという。
『神曲』は、前者の説を採っているようで。



posted by Loucina at 15:48| Comment(0) | 討滅戦 | 更新情報をチェックする

2015年02月11日

ディアボロス討滅戦 主にヤウス書の出典を求めて

ディアボロス討滅戦も終盤に入って参りました。

一日目、二日目はSSRディアボロス召喚石とSSRディアボロスボウがドロップしましたが、その後は全然出ず。

最初緩めでテンションを上げさせておいて、徐々に絞っていく、という感じでしょうか。
もちろんプレイヤーの運不運も多分に関係しているでしょうけれど・・・。

何はともあれ、ドロップしやすいのはやはりHell。
一つ目の召喚石と弓は、両方ともHellレベルからのドロップでした。

ディアボロス:Diabolos ラテン語で「悪魔=Devil」とのこと。
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こちらのメンバーは、この通り。SSR無しの構成。でも、精神的SSSSRロザミアさん(現実にはSR)がいるので、良しとします。
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フレンドのルシフェルが輝いております。
この構成でも、ヘル戦、エリクシール無しで結構安定して勝てるようになって来ました。
ダメージカットアビリティを持つノイシュさんもいるんですが、守るよりも攻める感じで行っています。
ヤウス書が葬咎の歌を撃つ前に倒すのを目的とした攻撃的布陣です。

ヘル戦でルシフェルがいらっしゃる時は躊躇いなく召喚です。
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パラダイス・ロスト=日本語で「失楽園」。
旧約聖書の挿話の一つ。アダムとエバが、神から禁忌とされていた「善悪の知識の実」を食べ、エデンの園を追放された話を差すっぽいです。

そして、ここからが本番。
ヤウス書にターゲットを合わせます。
受けると、アンデッド、睡眠状態になる「葬咎の歌」という大迷惑技を使って来ますから、こちらから倒します。
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このヤウス書の出典が不明なんですよね。
色々調べましたが、文学者のHR・ヤウスしか見当たらず。

書・・・。
それも悪魔と関係あるような書、本と言えば・・・。

ふと記憶にあった、巨大な写本、『悪魔の聖書』に関係あるかな、と考えました。

『悪魔の聖書』は、中世期に書かれたもので、大きさは「高さ92cm、幅50cm、厚さ22cm、重さ75kg(wikipediaより)」とのこと。
チェコの国立図書館に所蔵されています。
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奥に写っている人との比較で、どれだけ大きい本か分かります。

二人がかりじゃないと運べない程の大きさだそうで。

この、通称『悪魔の聖書』、正式名称『Codex Gigas(ギガス写本)』は、ある修道院の僧侶が重罪を犯し、その贖罪と、所属する修道院の栄光を願って、一晩で書き上げようとしたのが製作の発端だという。

でも、もちろんこの巨大な本を人間一人が一晩で作成するのは無理で、その僧侶はある堕天使に助けを求めます。
その相手が、上のルシフェル。

ルシフェル=Lucifer、英語読みでルシファーは、悪魔であるサタンと同一視されています。

で、その僧侶がギガス写本を完成させてくれたお礼として、その本の中に悪魔の絵を描き込んだことから、この本は別名『悪魔の聖書』と言われるようになったという。

そして、その僧侶の名前が実はヤウス・・・だったら、話は早いのですが、そういう事実は見当たらず。

結局ヤウス書の出典は分からないんですよね・・・。






さて、次はバレンタインイベントですか。
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エンドレスモード、きっとマルチじゃないですよね・・・。

そして、
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この一文の最後、「一戦毎にAPを使用します」と言う部分が不吉です・・・。

AP引き下げの方向へ行くんじゃなかったでしたっけ・・・。
絶対AP枯渇します。
posted by Loucina at 16:34| Comment(0) | 討滅戦 | 更新情報をチェックする